【輝石戦隊キボンヌジャー】 戦隊ヒロインは性処理係。桃園由衣の場合。 【1】『戦隊メンバー三人の罠!編』

作品データ
商品ID d_674396
価格 770 円
サークル名 四次元少女ネオス
シリーズ名 輝石戦隊キボンヌジャー
公開日 2025-09-28 16:00:00

【作品内容】
ページ数:51頁(表紙等含む)
表紙のみAIを一部利用しております。

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【本編、冒頭】プロローグ『戦隊ヒロインピンチ!丸呑み拘束でレッドと密着脱出不能!編』の続きです!

フロッグールとの死闘を終えた五人は、海底深く――巨大な防壁に守られた日本支部F市基地へと帰還した。
そこは外界から完全に隔絶された、戦士たちの拠点であり、安息の地でもある。

「かんぱーいっ!」

ラウンジに響く声と共に、五つのグラスがぶつかり合った。
勝利の恒例行事――ささやかな祝賀会。
軽食や飲み物が並び、安堵と高揚感に包まれる空間。

だが――。

笑い声に混じりながらも、どこかぎこちない沈黙が漂っていた。
ピンク――桃園由衣に向けられる視線。
ブルーの横目、イエローの口元に浮かぶ意味深な笑み、グリーンの無言の凝視。

(……やっぱり、気づかれてる……)

由衣は、グラスを持つ手に力を込めた。
無理に笑おうとすればするほど、頬の奥に熱が広がっていく。

「……」

赤井――キボンヌレッドは、そんな視線を察していた。
けれど、彼もまた無言のままグラスを口へ運ぶ。
最初は何事もないかのように、勝利の余韻を語り合う祝賀会だった。
しかし、気づけば男たちの言葉には、妙な色が混じり始めていた。

「いやぁ〜、今日の戦い……ピンクの動き、なんか違ってたよなぁ」

イエローが笑いながら言った。軽口のようでいて、その声音には妙な含みがあった。

「……そうか?」

ブルーが涼しい顔でグラスを揺らす。だが、その視線は由衣の胸元に一瞬だけ降りた。

それは本人以外には気づかれないほどの僅かな動き――けれど、当人にとっては十分に重い。

「グリーンはどう思った?」

問われたグリーンは、無言でチラリと由衣を見ただけだった。
その沈黙がかえって答えになってしまう。

(……やだ……どうして……? 今までこんな風に見られることなんてなかったのに……)

由衣は、グラスを置いた手を無意識に握りしめる。
戦士としての自分ではなく、‘赤井と関係を持った女’として見られている――。
そう直感してしまう視線だった。
――そして。
いつもと違う雰囲気を残したまま、その日の祝賀会は幕を閉じた。

◇ ◆ ◇

翌日。
世界を守るキボンヌジャーに、休みなど存在しない。
F市基地のトレーニングルームでは、恒例の訓練が始まっていた。
だが、その空気はどこか違っていた――。

「……おい、ピンク。もっと腰を落とせよ。そんな甘い構えじゃ、敵に抱きつかれるぞ」

イエローの声は、以前よりもやけに‘いやらしい’響きを孕んでいた。
背後から由衣の腰に手を添え、必要以上に密着する。

「っ……!」
由衣は反射的に身体をのけぞらせるが、イエローは「悪い悪い」と笑って済ませるだけ。

「ピンク、次は俺と組むぞ」

今度は、ブルーが声をかけた。
組み手の形を取った瞬間、彼の手がわざとらしく胸元のすぐ下に滑り込む。

「おっと……すまん」

言葉は謝罪だが、その視線は‘謝る気などない’ことを雄弁に物語っていた。

「……」

グリーンは無言のまま訓練用の剣を振るっていたが、その視線がたまに由衣のお尻へ落ちるのを、彼女は敏感に感じ取っていた。

(ちがう……これ、全部ちがう……。
昨日までは、みんな仲間としてしか見てなかったはずなのに……!)

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