最初は、まるでOLのような落ち着いた雰囲気だった。肩までの黒髪、地味なベージュのブラウス、膝丈のスカート。どこにでもいる、冴えない主婦――そう思ったのは最初だけだった。
ホテルの薄明かりの下、ブラウスを脱ぎながら照れたように笑ったその人妻は、下着姿になった瞬間、空気が変わった。
「…こんなところで脱ぐの、初めて…」
そう言いながらも、彼女は自分からブラのホックを外し、胸を揺らして見せた。控えめだが形のいい乳房が露わになると、息が漏れ、すでに秘部にはうっすらと濡れた跡。
スカートをまくり上げて、ショーツの上からゆっくり指を這わせると、シーツに押し当てた唇から声が漏れた。
「…見てるだけじゃ、ダメだよ。ちゃんと…見届けて…」
その表情には、普段の主婦の姿は微塵もなかった。
指が布越しに動くたび、濡れた音がかすかに響き始める。すでにショーツのクロッチは湿り、脚を開いて誘うように腰を揺らす姿は、素人らしからぬ‘生々しさ’を放っていた。
「うちの人とは…全然違うの。こんなに濡れること…ないんだから」
恥じらいと快感の入り混じるその声に背徳感が宿り、やがて指がショーツの内側に滑り込むと、びくりと身体が跳ねた。
ぬちゅ…ぬちゅっ…という音がリアルに響き、太ももが勝手に震え始める。彼女はカメラを意識しながら、自分で自分を突き上げ、濡れた指を強く押し込んでいく。
「あっ、だめっ、奥…っ、ああっ…イクっ、イクぅ…っ！！」
素人らしさの残る表情を歪ませながら、絶頂を迎えるその姿は、素朴さと淫靡さが交差する異常な色気を放っていた。
達した直後、シーツに顔を埋めた彼女は、小さく笑いながらぽつりとつぶやく。
「こんな私でも……また呼んでくれる？」
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